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動粘度、API規格、粘度指数ってなに?【エンジンオイルについて Vol.1】

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ずっと書き残しておきたかった、エンジンオイルについての個人的な考えだったりです。シリーズ化して予約投稿していますのでお時間のある方はぜひご覧ください。また、よろしかったコメントやTwitterでご意見いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。(個人的には夏休みの感想文感覚で書いてます。)

■目次

  ●はじめに
  ●API規格
  ●SAE粘度
  ●動粘度
  ●粘度指数
  ●次回予告

 

■はじめに

今回このような記事を書こうと思ったきっかけは、ユーザーは(持ち主だけでなく整備士も)思っている以上にエンジンオイルについての理解がされていないと感じることが多いこと、燃費やパワー、つまりよりクルマのパフォーマンスを引き出すためにもっとエンジンオイルの銘柄にもこだわってほしいと考えています。

さて、エンジンオイルを選ぶ際、結局どれを選べばいいのかよくわからなくなってしまうこと、意外と多いかと思います。そんなみなさんに今回の記事を読んでいただくことで、オイル選びの助けになればと思います。 なお、今回は国産のガソリン車向けとはなっていますが、応用を利かせて輸入車ディーゼル車にも対応できると思いますのでぜひ御覧ください。
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API規格

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通常販売されているエンジンオイルのパッケージには、「◯◯(オイルの銘柄) 10W-50 API SN 全合成油」なんて書かれています。この章では「API SN」の解説です。

エンジンオイルのパッケージには「API SN」や「API SP」などと記載されていることがあります。API規格とは、米国石油協会などが定めた規格でエンジンオイルの性能を表します。店頭でもネット、取扱説明書には「API SN」や「SN級」、「SN」と記載されていることが多いです。
2021年現在、店頭では数は少なくなってきているSLおよびSM、最も目にするSN、2020年に制定されたばかりのSPが置かれていることが多いと思います。

個人的な意見ですが、正直あまり気にしなくていいのではないかと思います。もちろんS◯の◯の部分のアルファベットが大きければ性能がよくなりますが、アイドリングストップが付いていないようなガソリン車ですとそんなに大差がない印象を受けます。それよりもこのあと紹介する粘度や動粘度、粘度指数のほうが重要であると考えています。

ただし、ハイブリッド車アイドリングストップは新しい規格のエンジンオイルを使用することが望ましいです。エンジンが停止、始動...を繰り返すためエンジンおよびエンジンオイルへの負担は大きく、スラッジの発生を抑えたり洗浄性能を高めるなどオイル自体の性能は新しいものほど優れていますので是非新しいSP規格のオイルを使用してみてください。
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■SAE粘度

「◯w-◯◯」といった表記方法で、実際は「5w-30」や「15w-50」、「0w-8」などと表記されています。個人的にはエンジンオイルを選ぶ中で一番大切なポイントだと思います。

「◯w-◯◯」のうち、◯wが低温時の粘度(=始動のしやすさ)、◯◯が高温時の粘度(=エンジンの保護性)を数字で表しています。
例えば、「0w-20」と「10w-40」の2つのエンジンオイルがあった場合、0w-20のほうが始動性や燃費性能が優れていますし、10w-40は高温での保護性、静粛性が優れています。

ただし、やたら粘度を大きくしていけば保護性能がどんどん上がっていくわけではなく、始動時の負担も増えていきます。以下の表はエンジンが問題なく始動できる外気温と粘度の目安になります。

SAE粘度(◯w) 外気温
0w -35℃
5w -30℃
10w -25℃
15w -20℃
20w -15℃

(参考:第2編第2章第2節 自動車用潤滑油|石油便覧-ENEOS
僕は北海道に住んでおり、雪の降る時期は山へ行きスノボをしたりします。外気温が-15℃や-20℃まで下がることを考慮すると15wですとすこし厳しいかと思います。このように、寒冷地の場合はやたらに粘度を上げるのは良くないため、自分のクルマと使用環境を考えた上で粘度を選びましょう。

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レガシィ取扱説明書より) 参考として僕のBP5レガシィEJ20)ですと、5w-30から10w-50まで幅広く使えますが気温等を考慮すると夏季は粘度を高いもの、寒冷地では5w-30など低いもの、オールシーズン使いたいのであれば5w-40や10w-40を選べば良いことがわかります。僕は冬期5w-40、夏期15wー50を使用する予定ですがその話は後日。
※指定粘度が5w-30から10w-50と記載の場合、以下のエンジンオイルが使用できます。

5w-30 10w-30
5w-40 10w-40
5w-50 10w-50

一般論として、この表のうち燃費性能が優れているのは「5w-30」、保護性能が優れているのは「10w-50」となります。また、僕のレガシィには15wー50を使用する予定ですがその話はのちほど。
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■動粘度

さきほどの「粘度」を決定付ける値になります。単位は「mm2/s」や「cSt」と表記されます。ですが普段見ているエンジンオイルのパッケージには記載はなく、少し自分で調べる必要があります。(全てのエンジンオイルが公表されているわけではない。)
これもテキトーに決められているわけではなく、しっかりとした規格がありますので一部紹介します。

SAE粘度 動粘度(100℃)(単位:mm2/s)
下限(以上) 上限(未満)
0w 3.8  
5w 3.8  
10w 4.1  
15w 5.6  
30 9.3 12.5
40 12.5 16.3
50 16.3 21.9
60 21.9 26.1

(参考:第2編第2章第2節 自動車用潤滑油|石油便覧-ENEOS
この表より僕がなにを伝えたいかといいますと、同じ「5wー30」のエンジンオイルでも柔らかいオイル(0w-20や5wー20に近いもの)もあれば、硬いオイル(5wー40や10wー40に近いもの)が存在するということ。さらに、SAE表記(◯w-◯◯)が異なっていても動粘度はほぼ変わらない場合があるということ。

例を出すと分かりやすいと思うので、とあるメーカーのオイルを紹介します。

メーカー・銘柄 Mobil1 Mobil1 Mobil1 Mobil1 Mobil1 FS X2
SAE粘度 0w-20 0w-30 5w-30 10w-30 5w-40
API規格 SP SP SP SP SN
動粘度
(40℃)
44.8 記載なし 64 66 80
動粘度
(100℃)
8.7 11.5 11.1 10.4 13.7
商品画像

(参考:Mobil 1TM 製品ラインナップ | Mobil 1TM
表より、0w-30、5wー30、10wー30あたりですと一見粘度が違うように思えるエンジンオイルが動粘度をチェックすると大きな差はないことがわかります。基本的に僕は動粘度が公開されているエンジンオイルしか使いません。「夏だから硬めのエンジンオイルを使いたい」「冬でチョイ乗りが多くなるから始動性の良いエンジンオイルがいい」など、狙った性能が得られないと残念なので…
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■粘度指数

粘度指数も動粘度とおなじく、パッケージへの記載はありません。ちょっと調べるとわかる場合が多いですが、全てのエンジンオイルで公開されているわけではありません。
正直粘度指数に関しては僕も詳しくないですが、低温時と高温時の動粘度の差が小さいかどうかと理解するのがいいかと思います。一般的には低粘度のエンジンオイル(0w-20など)の方が粘度指数が高く、10w-50などのオイルは比較的低いものが多いです。低温時に柔らかく高温時に硬いものですと始動性、燃費、エンジン保護の面で優れています。

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参考としてちょっとした図を作ってみました。(笑)同じ10w-50でも動粘度が違うと粘度指数も異なります。ちなみにCastrol EDGE RSGulf ARROW GT50を想定して作ってみました。

粘度指数が高いエンジンオイル、実は優れているポイントがあります。それはベースオイルが優れていること。経験上、鉱物油や部分合成油より化学合成油のほうが粘度指数が優れています。(=低温時の始動性が良い)この続きに関しては次回以降…
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■次回予告

次回はエンジンオイルの性能を決定づける、ベースオイルについての話をしていきたいなと思います。長くクルマ、そしてエンジンを使いたいなら是非拘って欲しいポイントになります。

それでは、次回!!
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